今回は『末摘花(すえつむはな)/源氏物語』として
1、【末摘花】ってどんな人・性格?
2、【末摘花】と【光源氏】の関係は?
の2つを中心に、”わかりやすく・簡単に” まとめていきます。
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末摘花/源氏物語/どんな人・性格だった?【3分まとめ】
【末摘花】ってどんな人・性格?
まずは『【末摘花】ってどんな人・性格?』から。
簡単に「末摘花」の人柄をまとめると
「末摘花」まとめ | |
家系は? | 常陸宮(ひたちのみや:皇族)の娘 |
年齢は? | ?歳(「源氏」と同世代) |
性格は? | どんくさい・一途 |
容姿は? | ブサイク・胴長・ゴツゴツ・鼻が大きい |
夫は? | 源氏 |
(実の)子供は? | いない |
源氏との関係は? | 妻 |
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「末摘花」をひとことで表現すると
ブサイクでどんくさいけど、一途な女性
です。
「末摘花」は「源氏物語」における
お笑い要因
で
1、顔が醜いのに、後ろ姿はキレイ
2、和歌が下手くそ
3、もったいぶる
と3拍子揃っているので、「源氏物語」では
しょっちゅうバカにされる存在
です。
「源氏」自身も「末摘花」をみて
”鼻がビヨーんと伸びてきっているじゃないか…まるでゾウみたいだ…しかも先は赤くなっている”
と、ぞっとしています。
しかし
「末摘花」の「源氏」を思い続ける一途さ
に関しては
「源氏物語」随一
で、「六条御息所」のように祟ることもなく、
純情に「源氏」を思い続ける ”心のキレイな女性”
でもあります。
彼女は
「源氏」に8年間もほったらかしにされていた
にもかかわらず
一途に「源氏」を待ち続け
最終的には
「源氏」も心の豊かさに感動し、一緒に暮らす
ようにまでなります。
”顔はブス” でも ”心はキレイ”
そんな女性が「末摘花」なのです。
ではもう少し「末摘花」について理解を深めるためにも、詳しく「末摘花」と「源氏」の関係についてみていきましょう!
以上「【末摘花】ってどんな人・性格?」でした。
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【末摘花】と【光源氏】の関係は?
続いては『【末摘花】と【光源氏】の関係は?』です。
まずは簡単に2人の関係をまとめておきます。
【末摘花】と【光源氏】の関係 | |
出逢いは? | 「源氏」18~19歳のとき |
きっかけは? | 「末摘花」の元お世話係にハメられて |
「源氏」は「末摘花」のどこに惹かれた? | 琴の音のすばらしさと良い香り |
「末摘花」の容姿をみた「源氏」の感想は? | あまりの醜さにぞっとした |
その後の2人は? | 8年経っても自分を待ち続けた「末摘花」の純情さに感心し、「源氏」は彼女を引き取る |
「末摘花」と「源氏」の出逢いは
たまたま「源氏」が彼女を垣間見(のぞき:家にどんな女性がいるか眺めること)
したことですが、ここには
「源氏」の知り合いであり、「末摘花」の元お世話係(大輔命婦:たいふのみょうぶ)の ”策略”
がありました。
「末摘花」は出自自体は悪くありませんが
家が貧乏
だったので、生活を立て直すには
お金持ち(権力のある人)と結婚するのが一番
でした。
しかし、ご存じの通り
「末摘花」はブサイクで、いい縁がない
のです。
そこで「大輔命婦」は「源氏」に
”素敵な女性がいますよ”
とほのめかして
「源氏」が垣間見するように誘導
し、「源氏」がくると
「末摘花」に得意の琴を弾かせて
「源氏」の興味をそそります。
「源氏」は見事に引っ掛かり、最終的には
「末摘花」と男女の仲になる
のですが
翌朝「末摘花」の顔をみてビックリ
します。
「源氏」の
「ふと目ぞとまる。普賢菩薩(ふげんぼさつ)の乗り物とおぼゆ」
という感想は
「ふと目がとまった鼻は、まさにゾウのようであった」
です(笑)
そして「源氏」が詠んだ和歌は
『なつかしき 色ともなしに 何にこの すえつむ花を 袖にふりけむ』
⇒ とくに心惹かれる色でもないのに、どうしてこんな末摘花に触れてしまったんだ(:どうして男女の関係をもってしまったんだ)
と、さんざんな言いよう。
いくら女性経験豊かな「源氏」でもショックが大きかったようですね。
その後、8年もの間
「源氏」は「末摘花」を忘れてほったらかし
にしますが、たまたま「末摘花」の家を通りかかって彼女を思い出し
まだ自分のことを想い続けてくれた「末摘花」に感動すると同時に、自分を恥じ
最後には彼女を引き取ることに決めます。
まさに、一途な心が容姿を越えた瞬間ですね。
おそらく「源氏」としても、恋愛遍歴を重ね「見た目よりも心根」を重視するように成長していたのでしょう。
以上、「【末摘花】と【源氏】の関係」について簡単にまとめました。
これで『末摘花(すえつむはな)/源氏物語ーどんな人・性格だった?【5分まとめ】』は終了です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>
次回は『朧月夜(おぼろづきよ)』あたりを解説してみましょう。