紫の上(若紫)/源氏物語|どんな人・性格だった?【5分まとめ!】

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今回は『紫の上(若紫)/源氏物語』として

1、【紫の上(若紫)】ってどんな人?/どんな性格?

2、【紫の上(若紫)】と【光源氏】の関係は?

の2つを中心に、”わかりやすく・簡単に” まとめていきます。

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紫の上(若紫)/源氏物語|どんな人・性格だった?

 

紫の上(若紫)ってどんな人?/どんな性格?

 

まずは『【紫の上(若紫)】ってどんな人?』から。

 

簡単に「紫の上(若紫)」の人柄をまとめると、

「紫の上(若紫)」まとめ
家系は?  「藤壺」の兄の娘(=「藤壺」の姪)
年齢は? 10歳(登場)~43歳(死去)
性格は? 可愛らしい・純粋・理想的な女性
容姿は? かわいい・美しい
夫は? 源氏
(実の)子供は? いない
源氏との関係は? 事実上の正妻

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「紫の上」をひとことで表現すると

かわいくて純粋な、男が守ってあげたい理想の女性

です。

 

「源氏物語」で

男性人気 No1 なのが「紫の上」(女性人気は「六条御息所」です…たぶん)

ですが

 顔◎

 性格◎

 気立て◎

 愛情◎

と、どれをとっても完璧です。

 

ただ1点

「源氏」との間に子供を授からなかった

ことだけが唯一の弱点(欠点)でしょう。

 

「紫の上」が登場するのは

第5話の「若紫(わかむらさき)」

というお話で

「紫の上」がまだ10歳のとき

でした(このときは「若紫」という呼び名)。

 

登場シーンは

走りまわっている元気な少女

というボーイッシュな感じですが

その姿を「源氏」がたまたま見かけ一目ぼれする

ことで2人の物語は始まります。

 

「紫の上」は

少女時代は元気で活発な女の子

ですが

大人になると愛情深く、素直で純粋な女性

へと成長していきます。

 

こういう「あどけない少女」が「愛らしい大人」に変わっていく様に男心がくすぐられるのですね。

 

とくに「源氏物語」の序盤は

 とにかく冷たい「葵の上(あおいのうえ)

 嫉妬深い「六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)

 不倫相手で義理の母の「藤壺(ふじつぼ)

といったキャラの濃い人たちがメインに話が進んでいくので、「紫の上」のあどけなさは天使のように感じられます(笑)

 

では、もう少し具体的に「紫の上」を知るために、「紫の上」と「源氏」の関係をついてみていきましょう!

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紫の上(若紫)と光源氏の関係は?

 

続いては『【紫の上(若紫)】と【光源氏】の関係は?』です。

 

まずは簡単に2人の関係をまとめておきます。

 

【紫の上(若紫)】と【光源氏】の関係
出逢いは? 「源氏」が療養中のとき。(「紫の上」10歳、「源氏」18歳)
出逢った後は?  「源氏」が求愛するが、祖母が邪魔でうまくいかない
その後どうなった? 祖母がなくなったとき、やや強引に「源氏」が「紫の上」を引き取ることに
「紫の上」にとっての「源氏」は? 兄のような存在
「源氏」にとっての「紫の上」は?  義理の母「藤壺」に似た愛する女性
初めて男女の仲になったのは?  「紫の上」が14歳のとき
 当時の「紫の上」の反応は? すごいショックを受け不機嫌に
 大人になった「紫の上」は? 源氏を死ぬまで愛し、源氏からも最も愛される女性に
 「紫の上」の有名な恋歌は?

「源氏」が都を離れるときの「紫の上」の恋歌 ↓ 

『惜しからぬ 命かへて 目の前の 別れをしばし とどめてしがな』

⇒ 私の命など惜しくはありません。あなたとの別れを少しでも引き伸ばすことができるのなら…

「源氏」がほかの女性(「女三宮」)を正妻としたときの恋歌 ↓

『目に近く うつれば変はる 世の中を 行く末遠く 頼みけるかな』

⇒ 目の前で移り変わっていく こんな世の中でも、私とあなたの愛はずっと変わらないと信じていました(そんな私が愚かだったのですね…)

 

「紫の上」と「源氏」の出逢い

「源氏」が病気を治すためにお寺に療養中

のときでした。

 

当時は

病気になったら祟りのせい

というのが常識だったので

薬よりも祈祷(きとう)が優先

だったわけです。

 

そんなときに、「源氏」は

元気に走り回っている「紫の上」の姿

をたまたま見かけ

とにかく ”可愛い可愛い” と一目ぼれ

します。

 

「紫の上」は、「源氏」が愛する「藤壺」の姪

だったので

「紫の上」に「藤壺」の影をみた

のかもしれません。

 

「源氏」は病気になっても超肉食系なので

すぐに「紫の上」を引き取らせてほしい

という無茶難題をもちかけます。

 

このとき

「源氏」18歳、「紫の上」10歳

ということもあって

いくら身分が高い「源氏」でも祖母の反対でうまくいきません

でした。

 

しかし、しばらくして

「紫の上」の祖母が亡くなる

と、「源氏」は ”わたしが母代りになります” などと言って

「紫の上」を強引に連れ去って

しまいます。

 

周りの人もあまりに突然の出来事に唖然として何もできず

「紫の上」は怖がりながらも「源氏」と一緒に暮らす

ことになります。

 

まぁ…これだけ書くと

「源氏はなんてひどい奴だ…!」

と思われそうですが、当時は ”身分が高い「源氏」なら” それほど咎められる行為ではありませんでした。

 

ちなみに「源氏」を少しフォローしておくと、彼も ”基本的に” は

・ 親や教育係を通して、恋文を意中の相手に渡す(親たちには文を渡さない権利あり)

⇒ 相手が納得すれば返事が来る

⇒ 恋文のやり取りを続ける

⇒ 夜這いする

という手順を踏んでいます。

 

しかし、思い通りにならない相手には強姦や拉致まがいの行為もいとわないほど、ある意味自分の気持ちに素直なのですね。

 

こうして「紫の上」は「源氏」に引き取られますが

しばらくは男女の関係ではなく、兄妹として仲良くやって

いきます。

 

その関係が変わるのは

正妻「葵の上」が亡くなって葬儀が行われた

あとで、「源氏」が久しぶりに家に帰ると

「紫の上」が ”かわいい少女” から "美しい大人の女性" に変貌

していて

「源氏」はもう我慢できなく

なります。

 

あとは気持ちのなすがまま

「源氏」は性についてよく知らない「紫の上」と男女の仲

になるのです。

 

「紫の上」はこれまで兄と慕ってきた「源氏」が急に男になったことで大変なショックを受けます

 

しかし、最初こそ嫌悪感があったものの

「紫の上」も「源氏」と一緒に過ごすうちに彼を愛するように

なり

最後には互いに最愛の相手

となっていきます。

 

補足しておくと

「紫の上」は ”事実上” の正妻

と言われますが、”事実上” というのは

「紫の上」本人の身分が高くなかったため

です。

 

正妻になれるのは

「葵の上」や「女三宮」のように彼女たちの ”父親” が偉い場合

男の出世に役立つ女性が正妻

となることが基本でした。

 

そのため

「葵の上」は一度も正妻にはなっていない

のですが

「源氏」の態度・行動

「屋敷」での立ち位置

などから、誰もが「正妻ポジション」として彼女を認めていたわけです。

 

実際、晩年の「紫の上」は他のどの女性よりも実質的な権力を持ち、信頼されていました。

 

 

「紫の上」に関してはかなり書き足りない気もしますが、とりあえず「【紫の上(若紫)】と【源氏】の関係」はこの辺にしておきましょうか。

 

これにて、『紫の上(若紫)/源氏物語ーどんな人・性格だった?【5分まとめ】』は一応終了します(あとで追記していくと思いますが…)

最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>

次回は『花散里(はなちるさと)』あたりをご紹介したいと思います。

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