今回は『藤壺(ふじつぼ)の宮(藤壺中宮)/源氏物語』として
1、【藤壺の宮(藤壺中宮)】ってどんな人?
2、【藤壺】と【光源氏】の関係は?
の2つを中心に、”わかりやすく・簡単に” まとめていきます。
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『藤壺の宮(藤壺中宮)/源氏物語』どんな人だった?【5分まとめ】
【藤壺の宮(藤壺中宮)】ってどんな人?
まずは『【藤壺の宮(藤壺中宮)】ってどんな人?』から。
簡単に「藤壺」の人柄をまとめると
「藤壺」まとめ | |
家系は? | 先帝(前の天皇)の第4皇女(4番目の女子) |
年齢は? | 6歳(登場)~37歳(死去) |
性格は? | 優しい・母性的・マジメ |
容姿は? | 美しい・源氏の実母「桐壺の更衣(きりつぼのこうい)」にそっくり |
夫は? | 桐壺帝(きりつぼてい;天皇) |
(実の)子供は? | 冷泉帝(れいぜいてい;源氏との子供) |
源氏との関係は? | 義理の息子;不倫相手 |
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「藤壺」をひとことで表現すると
超キレイで優しい、男子憧れの女性
です。
とくに「源氏物語」の中では
包容力のあるしっかりした女性
として描かれていて、まさに完璧な女性といったイメージでしょう。
しかし、その一方で
義理の息子である「源氏」と男女の関係
になってしまい、あげくに
「源氏」との子供(冷泉帝:のちの天皇)まで身ごもって
しまいます。
これだけ聞くと
”なんてだらしない女性なんだろう…”
と思ってしまいそうですが
「藤壺」と「源氏」が関係を持ってしまうのは、「源氏」の計算高い ”策略” が原因
で
今でいう ”強姦” のような形で「源氏」に犯された
というのが事実です。
実際に
「藤壺」は「源氏」を何度もはっきりと断っている
うえ
「源氏」との子供のことで、「藤壺」は一生後悔&自責し続け
ています。
ただし、「藤壺」も「源氏」に好意は持っていました(かなり愛していたと考えられます)
それでは「藤壺」について理解を深めるためにも、さっそく「藤壺」と「源氏」の関係についてみていきましょう!
以上、「【藤壺の宮(藤壺中宮)】ってどんな人?」でした。
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【藤壺の宮(藤壺中宮)】と【光源氏】の関係は?
続いては『【藤壺の宮(藤壺中宮)】と【光源氏】の関係は?』です。
まずは簡単に2人の関係をまとめておきます。
【藤壺の宮(藤壺中宮)】と【光源氏】の関係 | |
出逢いは? | 「桐壺帝(源氏の父)」と「藤壺」が結婚したとき。(「藤壺」16歳、「源氏」11歳) |
初めて男女の仲になったのは? | 不明(第2話の「輝く日の宮」が削除されているため) |
2度目は? | 「藤壺」23歳、「源氏」16歳のとき |
どうやって? | 「源氏」が「藤壺」の王命婦(おうみょうぶ;お世話係のような人)を味方にし、寝室のカギを開けさせて |
「藤壺」の対応は? | 嫌だと言いながらも抵抗はせず。しかし、子供が生まれてからは全力で拒絶し関係をもつことはなくなった。 |
「源氏」は? | 「藤壺」と結ばれないことは理解している。「藤壺」に拒絶されるようになってからは、彼女の面影を求め多くの女性と関係をもっている。
|
2人の子供は? | 「冷泉帝」であり、のちの天皇となる。世間的には父親は先帝の「桐壺帝」であるが、母「藤壺」が亡くなったときに実の父が「源氏」であったと知り思い苦悩する。 |
「桐壺帝」は2人の不倫を知っていた? | 不明だが、知っていた可能性が高いと考えられる(「桐壺帝」は「源氏」に ”私は1度だけ罪を犯した” と話している。”罪” = ”「源氏」と「桐壺」の関係を気づくのに遅れ、黙認していたこと” と考えるのが合理的で、「桐壺帝」は「桐壺」を亡き「源氏」の母「桐壺の更衣」の代わりとしてみていたことに罪悪感を持っていたため、「桐壺」を責めない ”黙認” を選んだのでは?)
|
「源氏」から「藤壺」への恋歌は? |
「源氏」と「藤壺」が結ばれたときの恋歌 ↓ 『見てもまた 逢ふ夜まれなる 夢のうちに やがて紛るる 我が身ともがな』 ⇒ もう一度逢う(結ばれる)ことがないのなら、いっそこのまま夢と一緒に消えてしまいたい 「源氏」が「藤壺」の死を嘆いて詠んだ歌 ↓ 『入日さす 峰にたなびく 薄雲は もの思ふ袖に 色やまがえる』 ⇒ 夕暮れの峰にかかる薄雲が、悲しみに暮れる私の喪服と同じ色だ |
以上、「【藤壺】と【源氏】の関係」について簡単にまとめました。
「源氏」と関係を持った女性は
基本的に全員幸せにはならない
のですが
最も不幸になったのはおそらく「藤壺」
でしょう(怨霊にまでなった六条御息所といい勝負でしょうか?)。
「藤壺」は
夫の「桐壺帝」を深く愛したいた
一方で
確かに「源氏」にも惹かれていた
ため
「源氏」の強引さに負け、子供まで授かって
しまい
死ぬまで自分を責め続けて生きて
いきます。
ただし、ずっと嘆いていたわけではなく
「子供」の将来を考え、一生世間に嘘をつき続ける(夫との子だと言い張る)
といういばらの道を選んでいます。
決意を固めてからは本当に強い女性となり、「源氏」をめちゃくちゃ強く拒絶できるようになっています。
「藤壺」に関してはもっと語りたいことがあるのですが、あまり長くなっても読者の方に読んでもらえそうにないので、今回はこの辺にしておきましょう。
このくらいの長さで、ほかのキャラクターについてもまとめていきたいと思います。
以上、『藤壺の宮(藤壺中宮)/源氏物語ーどんな人だった?【5分まとめ】』でした!
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>