今回は『六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)/源氏物語』として
1、【六条御息所】ってどんな人?
2、【六条御息所】と【光源氏】の関係は?
の2つを中心に、”わかりやすく・簡単に” まとめていきます。
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六条御息所/源氏物語/どんな人だった?【3分まとめ】
【六条御息所】ってどんな人?
まずは『【六条御息所】ってどんな人?』から。
簡単に「六条御息所」の人柄をまとめると
「六条御息所」まとめ | |
家系は? | 大臣の娘(身分が高い) |
年齢は? | 20歳(登場)~36歳(死去) |
性格は? | プライドが高い・愛情深い・嫉妬深い |
容姿は? | 妖艶で美しい |
夫は? | 未亡人(前夫は皇太子) |
(実の)子供は? | 娘が一人 |
源氏との関係は? | 愛人 |
特徴は? | 生霊となって源氏の正妻「葵の上」を殺し、死霊となって「紫の上」「女三宮」に取りついた |
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「六条御息所」をひとことで表現すると
嫉妬深さはあるけれど、愛情深くセクシーなめちゃくちゃイイ女
といった感じです。
「六条御息所」と聞くと、どうしても
化け物になって「源氏」の女を殺していった狂人
という悪いイメージが先行しますが、それは間違いです。
確かに
「六条御息所」は生霊となって「葵の上(源氏の正妻で、当時子供を出産中だった)」を殺して
いますが、彼女が
殺意をもって実際に殺したわけではない
というのが事実です。
「六条御息所」は
夢の中で「葵の上」のような女性を殴ったことが何度もあった
だけで
直接殺したわけではない
のです。
ただし、彼女は「葵の上」に対して
嫉妬心(源氏の正妻)
劣等感(自分はただの愛人)
復讐心(バカにされたことがある)
といった感情を持っていたため、めちゃくちゃ嫌いだったのは確かでしょう。
とくに「復讐心」はプライドの高い彼女にとっては非常に大きかったはずです。
この「復讐心」は
『葵祭(あおいまつり)』
という、今なお残る ”京都三大祭り” の1つから始まっています(残り2つは「祇園祭」と「時代祭」です)
『葵祭』で
「六条御息所」はベストポジションで見物していた
のに、そこに
「葵の上」の一行が横入り
してきたのです。
従者は「葵の上」の方がずっと多かったので、結局「六条御息所」は隅の方へ追いやられてしまい、
祭りがみえない
身動きが取れない
隅っこでじっとしているしかない
といった ”屈辱” を受け、プライドの高い「六条御息所」はひどく傷つきます。
この『葵祭』を起因とする「復讐心」に加え
源氏の子供を身ごもった「葵の上」への嫉妬が最高潮に膨らみ
、彼女は生霊となって出産中の「葵の上」を殺すに至りました。
その後、自分が生霊になったことを知り、彼女は自分自身に恐怖し、誰も殺したくないと強く願います。
ただ、”表の感情” と ”裏の本音” はかみ合わず、死んだ後も「源氏」への愛が深すぎるあまり「紫の上(事実上の正妻)」や「女三宮(妻)」に取りついて苦しめています。
「源氏」本人が
彼女はめちゃくちゃイイ女だった
といっているように、薄っぺらい「源氏」の態度さえなければ最高の女性になっていたかもしれませんね。
そして「六条御息所」は、自分を正妻にしてくれない
「源氏」との関係を断ち切るため伊勢に移る
ことを決めます。
「源氏」は泣いて引き留めますが、彼女の決心は変わらず36歳(源氏29歳)で亡くなりました。
以上、「【六条御息所】ってどんな人?」でした。
続いて「六条御息所」と「源氏」の関係について簡単にみていきましょう!
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【六条御息所】と【光源氏】の関係は?
続いては『【六条御息所】と【光源氏】の関係は?』です。
まずは簡単に2人の関係をまとめておきます。
【六条御息所】と【光源氏】の関係 | |
出逢いは? | 不明 |
年の差は? | 7歳(「源氏」の方が若い) |
関係は? | 愛人 |
子供はできた? | できていない |
「六条御息所」からみた「源氏」は? | すべてを捧げる愛する男 |
「源氏」からみた「六条御息所」は? | 愛とSEXを教えてくれた超イイ女 |
2人の別れは? | 野宮(ののみや:身を隠す施設)の別れ(「六条御息所」が伊勢に移り住むとき) |
有名な恋歌は? | 野宮の別れにて
『暁の 別れはいつも 露けきを この世に知らぬ 秋の空かな』 ⇒ あなたとの暁(あかつき:明け方)の別れは いつも悲しみの涙で濡れていましたが、今日の朝は これまで経験したことがない 切ない秋の空をしています |
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「源氏」にとって「六条御息所」は
心から自分を愛してくれた女性(正妻の「葵の上」は冷たかった)
愛とSEXを教えてくれた女性(性経験はあったものの当時の「源氏」にテクニックはなかった)
という存在であり、何よりも「源氏」が最も愛する女性であった
「藤壺」の代わり
だったことでしょう。
「六条御息所」は容姿が「藤壺」に似ていた
だけでなく、
高貴な身分
年上
気品高い
といった共通点が多く、「源氏」が死ぬまで追い続けた「藤壺」の最初の身代わりでした。
「源氏」と「六条御息所」の出逢いは削除されているので
「源氏」がどういった想いで彼女に近づいたのかは定かではありません
が、当時13歳ほどの少年が7歳年上の未亡人に惹かれたのは
「葵の上」との愛のない生活に加え、「藤壺」への叶わぬ愛
が原因だったと考えられます。
しかし、「源氏」は最初こそ「六条御息所」にぞっこんでしたが、徐々に心は別の女性に傾いていき、彼女の嫉妬心をあおることになります。
結局、「源氏」は「六条御息所」が手の届かぬところに行くことになってから、ようやく彼女の大切さに気付きますが、時すでに遅し…。
10年も一途に愛し続けてくれた女性と別れる結果となりました。
以上、「【六条御息所】と【源氏】の関係」について簡単にまとめました。
これにて『六条御息所/源氏物語ーどんな人だった?【3分まとめ】』は終了です!
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>