更級日記【あらすじ・現代語訳・簡単な要約・読書感想文・解説】

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今回は『更級日記(さらしなにっき)のあらすじ・現代語訳・簡単な要約・読書感想文・解説』として、

2分ほどで読めるように、”簡単・わかりやすく” まとめていきます!

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更級日記|あらすじ・現代語訳・簡単な要約・読書感想文・解説

更級日記【あらすじ・現代語訳・簡単な要約・読書感想文・解説】

 

さっそく「更級日記の【あらすじ・現代語訳・簡単な要約・読書感想文・解説】」スタート!

 

更級日記【あらすじ・現代語訳・簡単な要約】

・ 私は小さい頃から光源氏(ひかるげんじ:源氏物語の主人公)が大好きで、物語の世界にあこがれていた

・ 私が13歳の頃、父の転勤で上京することになった

・ 途中で病気にかかってしまうこともあったが、私は京に着くと、親に物語をせがんだ

・ 母は私にいろいろな物語を与えてくれたが、私は源氏物語が本当は読みたいと心では思っていた

(※ 当時はコピー機などなく、活版印刷もまだ普及していなかった。つまり、複写が一般的で、お金持ちでも人気作の入手は困難だった)

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・ ちょうどその頃、なついていた継母が父と離婚し、私を育ててくれた乳母は亡くなってしまった

散る花も また来む春は 見もやせむ やがて別れし 人ぞ悲しき

(散っていった花は また来年の春にみることができるだろう しかし一度別れてしまった人には もう会うことはできず 悲しく恋しいよ)

・ 私はしばらく塞ぎこんでいたが、14歳の頃、親戚が源氏物語全巻と伊勢物語をくださった

・ 私はあまりにうれしく、一気に飛び跳ねるように心が踊った

・ 私も将来はきっと、夕顔や浮舟のように立派な女性になるだろうなと密かに妄想していたものである

・ ところが16歳の頃、火事で家がなくなり、大切にしていた猫も死んでしまった

・ さらにそのすぐ後、姉が子供を出産したあとに亡くなった

なぐさむる かたもなぎさの 浜千鳥 なにかうき世にあともとどめむ(※ 母の乳母の歌)

(浜辺にいる千鳥が 自らの足跡を残すことができないように 私にはもう姉君を思いを残すことはできません これ以上悲しき俗世に留まっていることはできないのです)

・ 私も悲しみに暮れたが、それでも物語への愛着は捨てきれず、仏様への信仰はおろそかにしていた

・ 26歳の頃には、僧侶に信仰心がないことを叱られたほどだった

・ 29歳の頃、母が出家したので、私が家の仕事を任されるようになった

・ 32歳の頃、私は宮仕えの仕事に就いたが、翌年には親の勧めでなんとも冴えない男性と結婚することになった

・ 結婚生活は窮屈だし退屈で、物語の世界とあまりにかけ離れていた

・ 38歳の頃、夫との間に男の子をもうけ、すでに私は今の現実と向き合うようになっていった

・ 夫が無事に出世し、子供が立派な人に育つように心から願ったのだ

・ 51歳の頃、夫が病にかかり、ついに亡くなった

・ 私がもっと、子供のころから信仰深ければこんな結果にはならなかったのだろうか

・ 今さら考えても遅いかもしれないが、これからはより一層、仏業に励むことにしよう

 

以上、「更級日記の【あらすじ・現代語訳・簡単な要約】」でした!

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更級日記【読書感想文・解説】

 

ここからは、ごく簡単に「更級日記【読書感想文・解説】」についてまとめておきます。

 

「更級日記」の作者は

菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)

という貴族の女性で、伯母はなんと

「蜻蛉日記(かげろうにっき)」の作者である「藤原道綱母(ふじわらのみちつなのはは)」

にあたります。

 

伯母さんが初めて「女性による日記文学」を確立し、そのあとをついで彼女も日記を書いたという感じですね。

 

ただし、”日記” とはいっても、読み物として強く意識されていて、日記風の自叙伝といったイメージです。

 

「更級日記」が書かれたのは1060年頃で、平安時代の後期にあたりました。

 

当時は藤原家の権力が衰え始めている頃であり、貴族の端っこで生きてきた女性の日記は非常に文学的価値が高きと評価されています。

 

ただし、当時は全然人気がなかったようですが…(笑)

 

「更級日記」のストーリーとしては

10歳代 ⇒ 物語に夢中

20歳代 ⇒ 信仰心が全然ない

30歳代 ⇒ 結婚&出産で、現実と向き合う

50歳代 ⇒ 夫を亡くし、信仰心を強める

といった流れです。

 

物語全体を通して非常に読みやすい文体で書かれていて、とくに ”月” に関係する和歌が多く収録されています。

 

おそらく ”月” が「更級日記」というタイトルの由来になっており

”更級” というのは、かつての信濃国(現在の長野県あたり)の地名で、月の名所として有名な場所

でした。

 

実は「更級日記」の文中自体には ”更級” という単語は1回も出てこないのですが、

和歌や文脈を読み解いても ”月” に関連する地名だったことは確かでしょう。

 

ちなみに、千葉県の市原市に「更科(さらしな)通り」という道がありますが、こちらは「更級日記」から取ったものです。

 

「更級日記」は現代語訳であれば十分に楽しめる物語だと思うので、お時間のある方は全文を一読してみてはいかがでしょうか?

 

以上、『更級日記【あらすじ・現代語訳・簡単な要約・読書感想文・解説】』でした!

最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>

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