今回は『落窪物語(おちくぼものがたり)のあらすじ・現代語訳・簡単な要約・読書感想文・解説』として、
2分ほどで読めるように、”簡単・わかりやすく” まとめているので、”平安” 版シンデレラストーリーをぜひお楽しみください!
落窪物語【あらすじ・現代語訳・簡単な要約・読書感想文・解説】
落窪物語【あらすじ・現代語訳・簡単な要約・読書感想文・解説】
さっそく「落窪物語の【あらすじ・現代語訳・簡単な要約・読書感想文・解説】」スタート!
落窪物語【あらすじ・現代語訳・簡単な要約】
・ 「中納言(ちゅうなごん)」には、5人の娘がいた
・ そのうちの4人は「正妻(北の方)」の娘だったが、1人だけは別の母親だった
・ 北の方は自分の子供だけを可愛がり、他人の子供である1人を徹底的にいじめた
・ その子供は家の隅っこにある ”落ち窪(くぼ)んだ部屋” に住むことになったので、「落窪の姫君」と呼ばれるようになった
・ しかし、「阿漕(あこぎ)」という侍女だけは、落窪の姫君をとても可愛がった
・ 落窪の姫君は、ほかの4人と比べても圧倒的に美しかったが、そのことを知る者は数少なかった
・ しばらくして、阿漕は夫の「帯刀(たちわき)」に姫君の不幸を伝え、帯刀は知り合いの「道頼(みちより)」という美くしいと評判で高貴の少将に姫君のことを伝えた
・ 道頼は姫君にたいそう興味を持ち、求愛を続けるようになったが、姫君は分不相応だと取り合おうとしなかった
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・ ある日、北の方たちが不在なのを好機と、道頼は姫君のもとを訪れた
・ 姫君は自分の貧しさでは恥ずかしい思いだったが、道頼は全く気にせず、姫君のあまりの美しさに惚れ込んだ
・ そうして、3度の逢瀬ののち、2人は結婚の約束を交わした
・ ちょうどこの頃、何も知らない北の方は自分の娘を道頼と結婚させようとしたが、道頼は全く取り合わなかった
・ ある日、北の方は、姫君が誰かは分からないが美男子と逢瀬しているところを目撃する
・ 北の方はこれに憤り、姫君を女好きの爺さんと結婚させようとする
・ しかし道頼はなんとか姫君を救い出し、北の方への復讐を開始する
・ 道頼は北の方を徹底的に辱めたが、姫君の父親にあたる中納言には礼儀を尽くした
・ そうして、道頼は姫君をたった一人の妻として、一生愛し抜いたという
以上、「落窪物語の【あらすじ・現代語訳・簡単な要約】」でした!
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落窪物語【読書感想文・解説】
ここからは、ごく簡単に「落窪物語【読書感想文・解説】」についてまとめておきます。
「落窪物語」は作者が不明で、いつ書かれたのかも分かっていません。
ただ「枕草子(996年~)」に「落窪物語」のことが書かれているので、
おそらくその少し前(970~90年)くらいに成立したと考えられます。
少なくとも当時から「落窪物語」は大人気だったようで、
「枕草子」に取り上げられていることからも人気の高さがよくわかります。
今も昔も、すてきな王子様が迎えに来てくれるシンデレラストーリーは定番だったのですね(笑)
とくに平安時代では一夫多妻制が主だったので、
高貴な身分の道頼が、姫君をたった一人の妻として一生愛したというのは異例の純情さでした。
つまり
・ 継母にイジメられた美しい少女を、イケメン・出世頭の王子が助け出す
⇒ イジワルな継母に復讐(やられたらやりかえす!)
⇒ 王子は姫を一生愛する
という、典型的なディズニーストーリーです。
継母である北の方のイジメ方は相当なもので、
今回は表現が難しかったので割愛しましたが、本文中にはかなり異常なイジメや下品な用語が多用されています。
例えば「落窪」というタイトルにも使われている単語にしても、
物語中ではスカトロ(排泄)的な意味合いを含めて表現されています。
この辺は書いていて気持ちのいいものではないので、
ちょっと特殊な性癖をお持ちの方は、全文を一読してみても違った意味で楽しめるのではないでしょうか…?
ただし、”原文” は本当に読みづらいので、必ず ”現代語訳” でお読みください!
以上、『落窪物語【あらすじ・現代語訳・簡単な要約・読書感想文・解説】』でした!
最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>
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