伊勢物語/ちはやふる【あらすじ・現代語訳・簡単な要約・読書感想文・解説】

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今回は『伊勢物語/ちはやふるのあらすじ・現代語訳・簡単な要約・読書感想文・解説』として、

2分ほどで読めるように ”わかりやすく・簡単に” まとめていくので、漫画 ”ちはやふる” のタイトルにもなった名作をどうお楽しみください!

Ise Monogatari-Chihayafuru-Synopsis

伊勢物語/ちはやふる【あらすじ・現代語訳・簡単な要約・読書感想文・解説】

伊勢物語/ちはやふる【あらすじ・現代語訳・簡単な要約・読書感想文・解説】

 

さっそく「伊勢物語/ちはやふるの【あらすじ・現代語訳・簡単な要約・読書感想文・解説】」スタートです!

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伊勢物語/ちはやふる【あらすじ・現代語訳・簡単な要約】

・ 昔、「ある男」が狩りをしていると、とても美しい姉妹と出会った

・ 男は姉妹に心を奪われ、来ていた服(狩衣:かりぎぬ)の裾(すそ)に歌を書いて送った

春日野の 若紫の すりごろも しのぶの乱れ かぎりしられず

(春日野に芽生えた 若々しい紫草のように美しいあなたたちを見ると 私のこころは この ”しのぶずり(下の画像を参照)” のように乱れてしまいました)

・ 男は京都で、ある女性(二条の后:にじょうのきさき)と恋に落ちた

・ 相手は天皇の妻であったため、人目を避けて通っていた

・ ところが、しばらくすると秘密の抜け道が警備され、会うことが難しくなってしまった

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人しれぬ わが通ひ路の 関守は よひよひごとに うちも寝ななむ

(人に気づかれないように こっそりと通っていたあの抜け道を守っている関守が 毎晩ちょっとだけでも 眠ってくれたらいいのにな)

・ 男の恋は叶わず、京から離れるように東国に旅立った

・ 友人を2人ほど連れて行ったが、道を知っているものはおらず、心細い旅が続いた

・ 隅田川を渡っているころ、ある見慣れない白い鳥が目についた

・ 渡守(わたしもり:舟をこぐ船頭)によると、その鳥は ”都鳥” というらしい

名にしおはば いざ言問はむ みやこどり わが思ふ人は ありやなしやと

(お前が名前に都という名をもっているのならば 聞いてみたいことがある 私の愛した人は 今も無事でいるのだろうか)

・ しばらくして、男はある女性(伊勢の斎宮:いせのさいぐう)と恋に落ちた

・ 女性は人目を忍んで会いに来てくれたが、何も話さず帰ってしまった

・ 彼女からの連絡はなく、男は嘆き悲しみ、彼女に歌を送った

かきくらす 心の闇に まどひにき 夢うつつとは 今宵さだめよ

(悲しみに染まる私の心は 闇の中をさまよっています あの出来事が 夢だったのか現実だったのか 今晩決めてください)

・ 女性からは、下の句がない未完成の歌が届いた

かち人の 渡れど濡れぬ えにしあれば

(あなたへと会うために通った入江は 歩いても濡れないほど浅いものでした【私たちの関係も同じように浅かったのです】)

・ 男は続きを書いて、歌を送りかえした

またあふ坂の 関はこえなむ

(それほど浅いのであれば 今度は私が関所を超えて あなたに会いに行きましょう)

・ しかし男の恋が叶うことはなく、男は人と自然に思いをはせていく

・ ある秋のこと、水面(みなも)が一面の紅葉で染まっていた

千早(ちはや)ぶる 神代(かみよ)もきかず 龍田川(たつたがは) からくれなゐに 水くくるとは

(いろいろと不思議の多かった 神代の昔でも聞いたことがない 龍田川が 紅葉で水を真っ赤な【から紅】に染めるなんて)

・ 男は次第に老いていき、人生を振り返る

・ 多くの恋をし、友情に涙し、出世を志したこともあった

・ 死の間際、男は最後に歌を読み上げた

つひにゆく 道とはかねて 聞きしかど きのふけふとは 思はざりしを

(人は必ず死ぬということは聞いていた しかしそれが昨日や今日 自分の身に訪れるとは思ってもみなかったな)

 

以上、「伊勢物語の【あらすじ・現代語訳・簡単な要約】」でした!

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伊勢物語【読書感想文・解説】

 

ここからは、ごく簡単に「伊勢物語【読書感想文・解説】」についてまとめておきます。

 

「伊勢物語」はご存じのように、平安きってのプレイボーイ

藤原業平(ふじわらのなりひら)

をモデルにした、伝記的な物語です。

 

また、あらすじでもご紹介した

千早ぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは

の歌は「百人一首」にも収録されていて、最近では

漫画「ちはやふる

映画「名探偵コナン から紅の恋歌」

でも有名な歌ですね。

 

今回はとくに有名な8つの和歌しか紹介しませんでしたが

「伊勢物語」全体としては200以上の歌

が収録されていて、どれも完成度が高く評価されているものばかりです。

 

時には自然の美しさを色彩豊かに表現し、時には愛する気持ちをストレートに言葉に乗せています。

 

これでイケメンなのだとしたら、藤原業平に恋話が尽きなかったのも納得です。

 

とくに藤原業平が生きていた平安初期の頃は、モテモテのリア充が ”雅(みやび)” と評価されていて

同時に和歌の才能が重視されていた時代でした。

 

ちなみに「伊勢物語」の作者は、藤原業平自身だったという可能性が考えられていますが、

一部彼に適さない文章があるため、彼の子供や実力のある歌人が修正・加筆していったのかもしれません。

 

「伊勢物語」の文章は、高校の古文が得意な方でしたら原文でもそのまま読めるでしょうし、

苦手な人でも現代語訳は非常に読みやすいと思います。

 

ありきたりな恋愛小説に飽きた方には、非常におススメできる名作なので、

お時間のある方は全文を一読してみてはいかがでしょうか?

 

以上、『伊勢物語の【あらすじ・現代語訳・簡単な要約・読書感想文・解説】』でした!

最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>

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