今回は『明石の君(あかしのきみ)/源氏物語』として
1、【明石の君】ってどんな人・性格?
2、【明石の君】と【光源氏】の関係は?
の2つを中心に、”わかりやすく・簡単に” まとめていきます。
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明石の君/源氏物語/どんな人・性格だった?
【明石の君】ってどんな人・性格?/【光源氏】との関係は?
ここからは『【明石の君】ってどんな人・性格?/【光源氏】との関係は?』です。
簡単に「明石の君」の人柄をまとめると
「明石の君」まとめ | |
家系は? | 元受領(ずりょう:地方役人)の娘(身分は低い) |
年齢は? | 18歳(登場)~43歳 |
性格は? | 謙虚・奥ゆかしい・気品高い |
容姿は? | 美しい |
夫は? | 源氏 |
(実の)子供は? | 明石の姫君(のちの中宮=天皇の妻) |
源氏との関係は? | 妻 |
源氏との出逢いは? | 須磨にて(明石の君18歳、源氏27歳のとき) |
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「明石の君」をひとことで表現すると
非常に謙虚で、奥ゆかしい女性
です。
「源氏」が口説いてきても
1年間も丁寧に断り続ける
ほど
自分の立場をわきまえていた
のです。
というのも、「明石の君」は
実家は裕福
でしたが
身分は低かった
ため
自分と「源氏」は釣り合わない
と考えていたのです。
「源氏」は
相手が振り向いてくれないとムキになる(自分は超イイ男だと思っている)
気質があり、また
「明石の君」の謙虚さに惹かれてしまい
すぐにメロメロになります。
ちなみに、このときの「源氏」は
兄の妻「朧月夜」との不倫がバレて、都落ち(自主謹慎)
している身分で
政治的な権力を失う & 思い通りに行動できない
という
反省しなければならない
時期でした。
そのうえ、「源氏」は
妻「紫の上」には ”絶対に浮気しない”
などと約束しておきながら、結局は
”「朧月夜」との不倫は自分のせいじゃないし、こんな扱い理不尽だ”
などと言って
「明石の君」を口説き続ける
のです。
正直なところ
「源氏」の都落ちのあたりから話が強引(「源氏」への嫌悪感が強まる)
で、「源氏物語」が一気につまらなくなっていくところです。
実際に「明石の君」のくだりから読者離れが進んだようですしね。
話を戻すと
「明石の君」はとっても奥ゆかしく
て
その性格が「源氏」を惹きつけた
ということです。
「源氏」が都落ちして1年ほどが経ってようやく
2人は男女の仲
になり
明石の姫君
という女の子を授かります。
「源氏」にとっては
3人目の実の子供で長女
にあたります。
(ほかの子供は「藤壺」との間にできた「冷泉帝」、「葵の上」との間にできた「夕霧」で、実の子は3人のみ)
しばらくすると
「源氏」は亡き父「桐壺帝」の怨霊の計らいで都に戻る
ことができるようになり
須磨に残してきた「明石の姫君」を引き取りたい
と考えるようになります(女子は政略結婚のために価値があるので、自分のもとにおいて置きたい)。
「明石の姫君」は
”身分の低い私が都にいっても居場所がない…”
と遠慮し、結局は
3歳の娘を「源氏」に奪われる形で別れる
ことになります。
ちなみに
「明石の姫君」を育てたのは子供の出来なかった「紫の上」
でした。
最終的には
「明石の君」も都に呼ばれ、「源氏」の正式な妻となる
のですが
「愛する子と別れること」よりも「自分と娘の立場」を重視
した点に関しては
現代の感覚では理解しがたい
かもしれませんね。
一見すると
「明石の君」はシンデレラストーリーを歩んだ
ように見えますが
奥ゆかしさと引き換えに失ったものも大きかった
ように感じられます。
もちろん
娘は将来天皇と結婚
し
自分も最高級の身分を手に入れる
わけなので、世間体は最高ですが…。
以上、『【明石の君】ってどんな人・性格?/【光源氏】との関係は?』でした!
かなりざっくりと説明しましたが、本当に正直なところ、この辺りから先は別に読まなくてもいいと思います。
「源氏物語」のピークは「朧月夜」との不倫までかなと常々思っていますので。。。
一応、次回は絶対に外すことのできない『女三の宮(おんなさんのみや)』についてご紹介します。
ロリータ妻にとまどう源氏は見ものだと思いますよ。
では、また次回ノシ