好色一代男/井原西鶴【あらすじ・簡単な要約・読書感想文・解説】

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今回は『好色一代男(こうしょくいちだいおとこ)/井原西鶴(いはらさいかく)』のあらすじと要約です。

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「好色一代男」というタイトルの通り、本作品は主人公の愛欲に満ちた破天荒な生活を生き生きと描いた作品です

主人公の「世之介(よのすけ)」は、現代でいうところの風俗嬢と60歳まで遊び歩きました。

その数なんと女性3,742人、美少年725人という驚くべき数字です。

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今回は『好色一代男/井原西鶴のあらすじ・簡単な要約・解説』として、世の男性の夢を実現した主人公をお楽しみください。

※ お時間のない方向けに ”最初に「あらすじ・要約のまとめ」を載せている” ので、そちらだけでもお読みください<(_ _)>

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好色一代男/井原西鶴【あらすじ・簡単な要約・読書感想文・解説】

「好色一代男/井原西鶴ーあらすじ・簡単な要約・読書感想文用・解説」まとめ

・ 世之介は7歳で色恋に目覚める

・ しかし19歳の時、親に女遊びがばれてしまい出家させられる

・ 世之介に仏も道はあわず、すぐに逃げたし放浪の旅に出る

・ 世之介34歳の時、父親が亡くなったことで莫大な遺産を手に入れる

・ 世之介は念願の夢であった女遊びを思う存分やり遂げようと決意する

・ その後、江戸の吉原・京都の島原などの名所を遊び歩き、気が付けば60歳となっていた

・ 世之介はこの世にもう未練はないと、友6人と船で旅に出る

・ 船は女護島を目指し出港し、その後の世之介を知る者はだれもいない

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『好色一代男/井原西鶴』の簡単・分かりやすい要約

 

『好色一代男/井原西鶴』の主な登場人物はたった1人、

性欲豊かな主人公「世之介(よのすけ)」です。

 

ここからは『好色一代男/井原西鶴の簡単・分かりやすい要約』として概要だけ説明していきます。

 

 

世之介は7歳にして早くも色恋に目覚めます

夜に心配でやってきた侍女(じじょ)を引き込んでは「恋は盲目」などといい情事を重ねます。

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しかし、19歳の時、手当たり次第に女と遊んでいたことが両親にバレ、ついには出家させられてしまいます。

世之介も1日2日は耐えていましたが、やはり愛欲生活が忘れられず放浪の旅へと出ます

 

その後、旅を続けるうちに漁師の町へとたどり着きます。

漁師の男達は漁に出たっきりしばらくは帰ってこないので、そこでもまた、娘・女房と遊びまわります。

 

そんなある日、世之介は知人から父親が死んだことを知らされます。

実家に帰ると、なんと母親から莫大な遺産を受け取ることになります

 

これで念願の夢であった女遊びを思う存分満喫できると世之介は勇み立ちます

このとき、世之介はまだ34歳でした。

 

その後は、江戸の吉原や京都の島原などの遊女と遊び歩き、

60歳になってやっと現世への未練がなくなります。

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そして友人6人と「好色丸」と名付けた船で出港します。

目指す先は「女護島」

その後の世之介の行方を知る者は誰もいません。

 

 

以上が簡単な『好色一代男/井原西鶴』の要約です。

もう少し章をわけて説明した方がわかりやすいと思うので、以下に『人間失格/太宰治のあらすじ』も載せておきます。

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『好色一代男/井原西鶴』のあらすじ・解説

 

「好色一代男/井原西鶴のあらすじ1」ー 世之介、7歳で性に目覚める

 

「夢介」というある金持ちが妾(めかけ)達と甘い生活を重ねるうちに、ある1人の男の子が生まれました。

その男の子こそ、知る人ぞ知る「世之介(よのすけ)」です。

 

世之介が7歳の頃の夏、世之介の隣室にいた侍女(じじょ)が夜中に気配を感じました

侍女が明かりをつけて世之介の部屋に近づくと、世之介は「その火を消してもっと近くへ」などと言います。

 

侍女が「暗闇では足元が心配です」というと、

世之介は「恋は人を盲目にする闇だということを知らないのか」などと返します。

そして侍女の袖(そで)を引っ張り、自分の方へ引き寄せてしまいました

 

世之介7歳にして、すでに恋に目覚めていたようです

 

その後、日に日に性に目覚めていき、艶っぽい美人画を集めては部屋に閉じこもったり、

折り紙遊びをしているときでもオスとメスのつがいを負ったりと全く抜け目ないのでした。

 

こんなありさまで、世之介は60歳までにの54年間で女3,742人と戯れ、美少年752人とも遊びました

よくもまぁ性尽きずに長生きしたことです。

 

 

「好色一代男/井原西鶴のあらすじ2」ー 世之介、出家させられてもめげずに遊ぶ

 

手当たり次第に女性と遊び歩いていた世之介でしたが、

19歳の時、ついに親に知られることとなり出家させられてしまいます

 

世之介は出家をさせられ、最初の1日2日は耐えることもできましたが、

どうも仏の道は面白くないと思いすぐに逃げ出してしまいました。

 

放浪の旅を続けるうちに、世之介は漁師の町にたどり着きます

 

その町は男が漁にでるとしばらく戻らないため、女たちがやたらと開放的で、

そこでも世之介は娘や女房達と遊びまわりました。

漁師の町もいいものだと世之介は満足しました。

 

 

「好色一代男/井原西鶴のあらすじ3」ー 世之介、遺産で大金持ちに

 

ある日、世之介は知り合いの夫婦から父親が亡くなったことを知らされます。

実家に帰ってみると、母親から莫大な遺産が渡されます

 

世之介は「夢がかなう時が来た。女を一人残らず買わずにはいられない」と奮起しました

世之介、34歳の歳の出来事でした。

 

大金持ちになった世之介は町中の女はもちろん、

江戸の吉原、大阪の新町、京都の島原と名所を巡っては情事を重ねました。

 

 

「好色一代男/井原西鶴のあらすじ3」ー 世之介、愛欲の果てに行きつく先は

 

世之介は女と遊び回る夢のような日々を20数年も繰り返しました。

 

この世の女という女を見尽くした世之介にはもう、現世に未練など残っていませんでした

このとき、世之介は60歳になっていました。

 

そして、世之介は友人6人と「好色丸」と名付けた船で大阪から出港します。

「ひとつとして見逃した遊女はいない。これから女護島(にょごがしま)に行って旅の締めくくりとしよう」

世之介はそう言い、行方知らずになりました。

 

 

以上が『好色一代男/井原西鶴』のあらすじと要約です。

 

私も一人の男としてなんともうらやましい限りです。。。

ちなみに最後に船で出発するまでに「浮世に未練はない」という表現を見受けられますが、

船には強精剤や媚薬、春画や寝床の秘具などをちゃっかり持ち込んでいますw

 

そして目指す場所は「女護島」…。

いったい彼の余生はどのようなものだったのでしょう。

 

今回の『好色一代男/井原西鶴のあらすじ・簡単な要約』では世之介の具体的なエピソードは割愛したので、

興味のある方はぜひ原作を一読してみてください。

世之介はただのエロおやじというわけではなく、女たちを援助するシーンも出てくるので、

今回のあらすじを読んだ感想とはまた違った印象を持てるかもしれません。

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